こんだけ歩いて目的地滞在時間は3分、福岡新春の旅。

 朝4時30分に実家を離れ、高速道で車で福岡へ。

 帰りの東京行きの飛行機がとれなかったので、ちょうどQたろの兄貴がこの日から福岡で仕事だということで、同乗させてもらったのだ。
 おかげで朝8時には博多駅
 地理マニアQたろ的には、九州でも行ったことのない長崎へ行ってみたかったのだが、高速バスで一番早くて到着が11時30分というのを見てなんだか萎えてしまい、市内観光に切り替え。
 変更した目的地は志賀島。そう、江戸時代に「漢倭奴国王」金印が発見された歴史ある島!

 博多駅から2駅先の香椎駅で乗り換えて(電車じゃなくてディーゼル車!)終点の西戸崎駅から歩いていこう、と、思ったのが失敗の始まりだったのだ。

 列車が走り出すと小雨が降りはじめたのだ。もちろん旅の人間、傘なんぞ用意してません。海のそばを走る列車からの眺めはよかったんだけどさ。
 終点の西戸崎駅まで乗っていたのは、Qたろとおばあちゃん2人のみ。おばあちゃんは持ってた傘をさしてスタスタと消えていきました。しばらく駅で雨宿りをしていたものの、あきらめて濡れネズミで歩いていくことに。駅前にコンビニ?それもなかったよ。

 町を歩く人影はなく、車ばかりが急いで走っていく。そして地理マニアのオイラとしてまた失敗。志賀島まで想像していたよりかなり距離があった。
 西戸崎駅から志賀島まで、雨の中を歩きつづけて1時間。靴も雨にぬれて寒い。

 唯一の救いは、志賀島と陸地を結ぶ「海ノ中道」の眺めが良かったことかな。島と陸地がわずかな砂浜でつながってて、その上を道路があるから、文字通り海の中を歩く気分なのだ。

 そして、志賀島に到着。金印が発掘されたという金印公園は、志賀島でもやや離れたところにあり、歩いているうちに人どころか車までまばらに。たまに通りがかる車はきっと、雨の中一人で歩いていたオイラを自殺志願者だと思ったに違いない。

 歩いて歩いて歩いて、やっとやっとやっと金印公園に到着。
 公園は博多湾を一望できるつくりになっており、金印が発掘されたことを記す石碑がありました。以上!

 っていうかそれ以外なにもなかった。
 
 帰りは志賀島から博多港に走る市営の海上バスで20分で市内に戻り(しかも船に乗る頃には雨あがってるし、おい。)、天神の大型書店2軒めぐって、新天町でとんこつラーメン食べました。

 疲れも記憶にも残る、福岡市内観光だったよ。