中央線沿線住民のよからぬ邪推

 中央線沿線住民のオイラは、たまに、何かしら吉祥寺に行くことがある。この街のおもしろいところは、都心から離れ23区内でないのに(東京都武蔵野市なのだ)、東急や伊勢丹、丸井などデパートがたくさんあって、しかも駅とデパートを結ぶ商店街も個性的なお店が並んで繁盛しており、若者から老人まで世代を超えて支持される不思議な街なのだ。

 そして田舎者のオイラにとっては、マンガや小説に登場するこの街は、ちょっとした憧憬があるのだ。代表作はやっぱり週刊少年ジャンプで連載されていた「ろくでなしBLUES」とかドラマ「愛していると言ってくれ」の井の頭公園とか。
 そしてその憧憬は度をすぎると、歪んだ妄想を膨らましてしまう。

 「海がきこえる
 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005R5J7/qid%3D1074333751/250-0780843-3653824
 原作は氷室冴子の小説。もちろん読んだことありません(←開き直り)
 高知の高校生・拓と、東京から転校してきた里伽子との、高知と東京でのかかわり合いを描く、淡々としてどこかじっと味わい深いアニメです。

 で、何が邪推なのかってっと、このアニメにも吉祥寺が登場するのです。具体的に言えばJR吉祥寺駅
 主人公の拓は東京の大学に進学し、吉祥寺から高尾行き快速に乗ろうとする。すると、向かいのホーム東京方面行き中央線・総武線各停に里伽子がいるのに気づき、あわてて階段を降り向かいのホームにいってみると、彼女はいなかった・・・みたいなシーンがあるのです。

 で、思うに2人はどこへ向かおうとしていたのか。
 拓は快速・高尾行きであるから、三鷹以西に用事があったと考えられる。大学生なんだから大学に通うところだったんんじゃないの?という考えもありそうだけど、だったら大学近辺に一人暮らしすればいいんだから、わざわざ吉祥寺から乗ることもない。ま、家は吉祥寺以西にあって、たまたま吉祥寺に寄っていただけかもしんないけど。
 一方里伽子は、各駅停車で新宿方面だから、目的地は新宿より西側の駅なのだろう。すると下車駅は西荻窪・高円寺・東中野などなど。・・・どー見てもストーリー上のイメージの里伽子からは想定できない下車駅なのだ。

 というか、中央線で偶然再会、なんてラブストーリーの設定の方がおかしいと思うよ。せめて雰囲気盛り上げるんなら、23区内、山手線にしようよ。

 というか、窺いすぎだから>自分。