「成人式」ニュースをみて何か感じた人に読んでほしい

 会社にオイラ宛に商品券1000円分の郵便が届きました。おお、これはiBook買ったときについてきたアンケート調査の謝礼だ!何なに?これで本を買えって?しょーがないなー、買ってやるか(←誰も頼んでない)
 
 外出先の紀伊国屋書店大手町店で購入。
 「若者のリアル」(波頭亮日本実業出版社
 http://product.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=31110592
 著者は現在、情報雑誌「ぴあ」のシンクタンク「ぴあ総合研究所」の所長。なんでこの本を手に取ったかというと、これまた「ダ・カーポ」の連載がきっかけなんですなー。過去に彼の連載していた辛辣なコラムが忘れられなかったのです。

 コラムでも「若者論・経済論」を語ったけど、この本もバッチリそこがテーマになってます。
 「私が「現在の若者」に嫌悪を抱くのはなぜか?なんだかんだ言って、世にある「若者論」が結論が擁護論になってるのもなんか違和感あるんだよ」というのがテーマ(長っ!)

 先に要旨を言うと、今の若者「ラクが一番、今が大切」なのだそうだ。例えば「彼氏にしたい職業ランキング」だと、一位は人気のあるDJでもスポーツマンでもなく、フリーター。なぜなら「電話一本で呼べば来てくれるから」だそうな。今すぐ来てくれるカレシじゃなきゃダメ、でなきゃ満足できない、ってことらしい。フリーターだから今すぐ駆けつけてくれるというのも本来おかしいし、そんなんで駆けつけるような男も貧弱!(←でも現実やってる男いるんだろな(泣))
 
 今のご時世、マジメに働いても簡単にリストラに遭っちゃうし、また逆に怪しくとも羽振り利かせてる職業の人を見れば、そりゃ若者に限らず努力する気も喪失してしまうかも。

 本自体はそれほど厚くもなかったのでスラリと読めました。

 オイラは学校だけで括れない「教育」の充実が必要かな、と思ったけどね。身もふたもない言い方をすれば、世の中は「金とセックスとメディア」なのに、学校で何故それを教えないのだろう、と。「どうして円とドルは交換できるのか」とか「なんで子供はセックスをしてはいけないのか」なんて授業受けたことないでしょ。
 この3つをしっかり教えれば、実社会では身に迫った問題ゆえに、多少は「自分で考える力」をつけられるような気がするんだよね。
 
 核心を突いてくるところで、若者だけでなく反面教師とされた大人もチクリとする「痛みの本」です。