たどたどしい日本語を喋る外国人は笑い的には反則だ!

 日曜、そして映画の日ってことで、見てきたよ!「ラスト・サムライ」。

 http://www.lastsamurai.jp/
 1870年代、アメリカの南北戦争後、先住民討伐で良心の呵責から失意に陥り、アルコールに走るアールグレン・ネイサン大尉(トム・クルーズ)。そのころ日本では明治新政府が新しい軍制を試行しており、その軍の指導としてネイサンに白羽の矢が立たれ招聘された。
 新しい軍隊を従えて反乱軍を鎮圧するはずが、捕まってしまう。捕えたのは勝元(渡辺謙)、先祖代々の土地を守る侍の頭領。その村で半年ほどネイサンは暮らすこととなり、次第に「武士道」や「侍魂」に触れることでネイサンの中で何かが変わっていく。
 この時代の日本もまた、新しいものが古いものを駆逐しようとしていた。刀に代わる銃、侍に代わる徴兵軍隊。それはアメリカでネイサンが見てきたものと同じであった。

 結論を言うと、「トム・クルーズが日本への偏愛が叶ったサムライ映画」。
 テーマが日本の内乱だから、話的にはハリウッドでは受けよくないんじゃないかなー。
 トム・クルーズの映画にしちゃ確かに地味だ。そのかわり渡辺謙がギラギラと光っています。さすがアカデミー賞にノミネートされるだけはある。小雪すげー美人!

 しかしなんで勝元は英語を話せる?「武士道」って最初に定義したのはもっとあとに生まれた新渡戸稲造だぞ!天守閣のある城が登場してたけど、江戸城(皇居)には天守閣は存在しないはずだ!っていうか明治初期に忍者は襲ってこないって!とか、ツッコミどころもありますが、まあまあ映画なんだから大目にみてやるよ、とは思うんだけどさぁ。

 Qたろ的には「誇りある軍隊って必要なんだな」と思いましたね。映画のCMで「日本人に生まれてよかったと思います」という感想のがあったけど、オイラはそれとは違うのね。その感想は受け身でそれこそ「日本人的」だよ。「日本人なら日本人らしく誇りを持って行動すべし」と思ったかな。今もイラク自衛隊が派遣されることになりましたけど、イラクの人に感謝されるのなら決して派遣自体は悪くないはずなんだよね。問題なのはプロセス。アメリカにいい顔したいから派遣、ではないでしょうに。

 大切なのはスピリットだね!