踊って歌って2003年アカデミー賞5部門制覇!

 日本の潜在的ミュージカル嫌いを発掘してしまったのは、タモリなのだが、まーその気持ちもわからなくない。生活の中で跳ねたり飛んだり歌ったりする場面はないもん。
 ミュージカルは苦手、でも舞台は嫌いじゃない。って人にこの映画は向いているよ「シカゴ」。DVD借りてきました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00007G0LT/qid=1076682390/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/250-0780843-3653824
いやー、期待以上におもしろかった!

 スターを夢見るロキシー(レニー・セルヴィガー)が愛人を射殺してしまい、留置所に入る。そこには彼女の憧れていたスターのヴェルマ(キャサリン・ゼダ・ジョーンズ)も夫と妹の殺人で入っていた。そこで凄腕の弁護士ビリー(リチャード・ギア)を知り、彼を弁護士につけることに成功する。そこで彼の策略はロキシーを純粋無垢なキャラクターにすることであった。シカゴのマスコミはワイドショーばりに彼女をスターダムに持ち上げ、また新しいスターが見つかれば見捨てる。そして裁判が始まり・・・
 
 と、書いてみればアメリカにありがちな法廷映画なんですが、スターを夢見るロキシーの頭の中では、いろんなことがミュージカルになり、彼女が主役となり時に脇役となり、華やかなステージになるのだ。
 キャサリン・ゼダ・ジョーンズがシャープなダンスをすれば、リチャード・ギアが愉快に歌う。もちろん彼女もセクシーに歌う。それも全部ストーリーに自然にとけ込んで演奏が始まるから、うぉ〜と唸ってしまうんだよ。

 スターダムという光と殺人という影、踊るマスコミと踊らせるビリー、素とキャラクター、喜びと悲しみ、目立つ妻と目立たない夫、いろんなものが錯綜して、それでい見ていてスッキリしているから、すごい!

 昔カンヌを取った「ダンサー・イン・ザ・ダーク」もこの手の手法で、おもしろかったけど後味の悪さと納得のいかなさだけが残ったもんね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005L97N/qid=1076684268/sr=1-2/ref=sr_1_2_2/250-0780843-3653824

ハリウッドの資金力とエンターテイメント性を織り込んだらこうなりました。実際の舞台見に行きたくなったー。