東京のケバケバしさが馬鹿馬鹿しく見える名作!

 いやー噂には聞いていたけど、おもろかった!
木更津キャッツアイ
 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000066O0T/ref=pd_sims_dp__2/250-1065565-7186659
 今をときめく官藤官九郎作脚本の、2002年にTBSで放送されたドラマ。もちDVD借りて見たんだけどね。全5巻のうち最初の2本は先週見て、残り5話を今日一日で一気に見ました。
 だって最後まで一気に見たくなるくらいおもしろいんだもん!

 舞台は木更津。アクアラインが走って東京が近いとはいえ、他には何にもない典型的な地方都市。
 がんを告知され残り半年の余命を宣告された床屋の息子の田渕公一ことぶっさん(岡田准一)、大学生でちょっと思い詰めがちな呉服屋の息子バンビ(桜井翔)、写真屋の息子で優秀な弟といつも比較されるアニ(塚本高史)、みんながつるんでやって来る、居酒屋を営む子持ちのマスター(佐藤隆太)、年齢は一つ上だが留年して卒業は一緒になった、謎の多いうっちー(岡田義徳)。
 高校を卒業したものの、家業を真面目に継ぐ訳でもなく、かといって目標があるわけでもなく、結成している草野球チーム「キャッツ」で試合をし、ビールを楽しみにする毎日。
 ぶっさんの余命を知った皆が、彼の残りの人生の夢を叶えて積極的に楽しく生きよう!ということになり、「木更津キャッツアイ」を結成する。
 
 泥棒といっても(結果的に)悪いヤツからものを奪ってたり、余命少ないぶっさんに対する扱いもウェットになりすぎず、シリアルなストーリー設定の割にはゲラゲラ笑えます。
 ストーリーもテンポよく、野球になぞらえて毎回「表」のストーリーと「裏」のストーリーが交錯するのが巧い!

 まわりの脇役もいいキャラなんだ。謎のオヤジ、オジー古田新太)、天真爛漫な同級生モー子(酒井若菜)、ヤクザの山口(山口智充)、草野球の監督で山口の弟子の猫田(阿部サダヲ)、高校時代の恩師の美礼先生(薬師丸ひろ子)などなど。
 みんなちょっと幼く純粋なんだけど、5人の真摯さに見ていて「羨ましいなー」と思えてしまう。それが木更津の風景とマッチしているのがヒットの理由なんだろな。

 昨年公開された続編の映画、「木更津キャッツアイ日本シリーズ」もすでに出ているみたい!
 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000093OOX/ref=sr_aps_d_/249-3425323-3052329

 さっそくレンタル屋行こっと!