是非ウチの会社の社長の目にこの本を突っ込みたい!
今日は新人さんと若手だけで歓迎会でした。つまりお酒。
いやーフレッシュでいいねー。
そして、なんだかんだ言いながら外出先の電車の中や待ち時間のあいだに、この本読み終わってしまいましたね。
「会社はこれからどうなるのか」(岩井克人・平凡社)
http://product.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=31097074
なーんだか煮詰まった人が手に取りそうなタイトルだこと。でもでも内容は易しいっすよ。学生向けの「講義・会社論」みたいな内容になっております。れっきとした本(?)で、評論において優れた本に与えられる「小林秀雄賞」も受賞してますし。
http://www.shinchosha.co.jp/kobayashisho/
あ、受賞対象違ったわ。まいっか。
オイラのフェイバリット作家斎藤美奈子氏も受賞してます。
「文章読本さん江」(筑摩書房)
http://product.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=30936596
しかし、評論とはいえ、易しい語り口調で書かれてますので「えー私、資本論なんていわれてもわかんないしー、マルクス?巨人の新外国人?」なんて人にもオススメできます。
1980年代ほどに「ジャパン・アズ・ア・ナンバーワン」とまで傲慢にいわしめた、日本型株式会社とは何だったのか、なぜそこまで急成長できそして長期にわたる不況からなぜぬけだせないのか、をテーマに、そして未来の、これからの会社はどのような形態になるのかを岩井氏は描いていきます。
しっかしこの論の論拠の基本で登場する「ヒト→支配→モノ」の構造から、日本型資本主義の強みを証明する話は、まさに目からウロコ!「そんな考え方があったか!」と驚かされます。オイラ社会学部出身だからすぐこういうお話に興味があるんだよなー。
そして、現在は日本型資本主義でなく、ポスト産業資本主義の時代なのだそうな。そこで活かされる知的資産の次代なんだって。
そしたらオイラのこの日記も資産になるのかしら。
図書券500円分くらいでいいけど。