お金は大事だよー、お金について考えるのも大事だよー
キリストが生まれた西暦0年に、1ドルの労働の価値があったとして、それを継続して西暦2000年まで続けると、金塊1個分の価値になるそうです。それを同じ西暦0年に1ドルの価値を銀行に預け、月3%の利息がつくものとすると、その価値は西暦2000年には金塊は太陽の大きさになるのだそうです。
この話を「大げさだよ」と笑えないことに気づいてくれた人には、ぜひこの本を読んでほしい!
「エンデの警鐘 地域通貨の希望と銀行の未来」(坂本龍一・河邑厚徳/編著・NHK出版)
http://product.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=30970544
なぜ1ドルが時間を経るだけでこれほど価値が変わってしまうのか?ということについて教えてくれます。そう!前にオイラの読んだ「エンデの遺言」の続編。
そもそも先にNHKでこの内容の放送がありその後単行本化されたのですが、その反響が大きかったのと、より広範囲の「お金」の実践をみてみよう、ということでこの続編が刊行されました。2冊共通のテーマは「「お金」をもう一度考えてみよう」。大きく言っちゃえば「資本主義社会の次の社会をどう作っていくか」でしょうかね。
地域通貨については、放送を見て日本各地で始められた地域通貨の実践例が多く挙がっています。
大分県湯布院町の「yufu」http://www.coara.or.jp/〜yufukiri/letsyufu/
千葉市を中心とした「ピーナッツ」http://www.jca.apc.org/born/
滋賀県草津市を中心とした「おうみ」http://www.kaikaku21.com/ohmi/
東京都渋谷駅周辺を中心とした「アール」http://www.earthdaymoney.org/
地域通貨の説明を改めてすると、「円」を補足する使用者限定の通貨、と思ってもらえればいいかな。今のお金が失った「関係性」を重視したお金という意味で、前回同様登場しています。
それから今回は、お金を扱う銀行の新しい動きについてもフォローしています。情報公開・公平を理念に持つインターネットバンク、ソニー銀行や、海外ですでに実践されているスウェーデンの無利子銀行JAK会員銀行や、世界唯一・独自の通貨を持つスイスのヴィア銀行などなど。
正直これらのシステムは読んだオイラも複雑で説明しにくいけど、日本のように土地を担保に信用貸しで利子を付けて、という手法ではないということだけは確か。
今回のキーワードは・・・文字数がないので以下次回!