「リブロ」が「ニューアカデミズム」の牙城だったころ

 今日はカルチャーのゴスペルで恵比寿へ。そしてレッスン後は恵比寿ラーメンツアーで「恵比寿ラーメン」へ(ああややこしい!)
 http://gourmet.yahoo.co.jp/gourmet/restaurant/Kanto/Tokyo/guide/0304/P000549.html
 昔懐かしい、醤油の東京ラーメン。らーめんよりも「亀ゼリー」「杏仁豆腐」が気になった・・・

 さて、この本をやっとこさ読了しましたぜよ。
 「書店風雲録」
 http://product.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=31309199
 結構サクサク読めました。

 今となっては西武線沿線を中心に、全国に店舗を持つ書店「リブロ」。
 http://www.libro.jp/
 著者は、以前このリブロに勤めていた名物店長。「web本の雑誌」で連載されたものの単行本化したものだそうな。
 http://www.webdokusho.com/

 このリブロの誕生した1975年、というのが書店業界ではひとつのターニングポイントだったようです。
 その事件とは、紀伊國屋書店の大阪梅田店の開店、八重洲ブックセンターの開店、ジュンク堂の開業、だと田口氏は書いています。

 つまり、紀伊國屋書店の大阪への出店は、現在ナショナルチェーンとして確固たる位置を築いた最初の出店であるということ。
 八重洲ブックセンターの開業は、全く業界と関係ない鹿島建設が立ち上げたという、異業種の参入。
 そしてジュンク堂が神戸で開業したことは、専門書を専業として大量に揃え、好立地の駅前に相当の面積をもって業態として成立する事を示した、従来の書店像を壊した事にある、ということなのだそうだ。

 そしてかくいうリブロも、当時は存在しなかった「個性派書店」という冠を受ける書店として、登場することになった。紀伊國屋三省堂などの老舗書店と路線を異にすることで、新しい書店像を提示したのだ。
 文中にも出ている、「トットちゃん積み」(ベストセラーを入口やレジ前に「どーん」と積み上げて販売する方法)やテーマを決めて各出版社から本を取り揃えて販売するフェア、人気のある雑誌のバックナンバーの常備、再販が解かれた自由価格本の販売など、今では当たり前になっていることも、ほとんどはリブロから始まったものなのだそうだ。

 と、読んでる人無視して書いちゃったりしてー。さまざまな業界話が出ているから、もちろんオイラは興味津々。
 ちゃんと次回、みんなが興味もてる切り口で本の内容についても書くから今日はこれで勘弁して!