日本史上初!笑えてためになる社会学講座!

a2c_sato2004-09-28

 今日はゴスペルカルチャーの日。ラーメンは食べませんでした。
 さて、大学では社会学を専攻していたQたろうですが、いやぁこの本は社会学の核心をついて感心するし、しかも何より大いに笑える!
 「反社会学講座」(パオロ・マッツァリーノ/著・イーストプレス
 http://www.esbooks.co.jp/books/detail?accd=31391733
 それもそのはず。そもそもはウェブの人気HP。
 「スタンダード反社会学講座
 http://mazzan.at.infoseek.co.jp/
 テーマへの視点がまるでオイラのフェイバリット作家日垣隆氏そっくり。最初読んでて、彼がゴーストで書いてるんじゃないかと思ったくらいだもん。でも彼よりデータの掘り下げ方が甘いし何より笑いに貪欲すぎるので、きっと別人でしょう(ゴーストで書く理由もないしね)著者はイタリア人ってことになってますが、嘘です。むちゃくちゃ日本語うめーじゃねえか、お前!
 この本は社会学と銘打ってますが、まるで社会学ではありません。この本のテーマは社会学の持つ「問題意識」の定義に疑問を持つこと。それに尽きます。章タイトルを見るだけでよくわかるよ「パラサイトシングルが世界を救う」「日本人は勤勉ではない」「夏季限定首都機能移転論」「渡る世間は自立の鬼ばかり」・・・特に行政機関の「ふれあい○○」という施設が増える背景を分析した「ふれあい大国ニッポン」、少子化現象を冷静に見抜いた「スーペー少子化論争」は笑いを通り越してあっぱれ!と賛辞を送りたいくらい。読了後も余韻が残ります。「常識をひっくり返せ!」というテーマが大好きなオイラにぴったり(考えてみれば表紙絵を描いている吉田戦車不条理マンガの代表作家だよ)
 この手の本を初めて手にする人には辛気くさくないし説教臭くないしぴったり。ぜひぜひ買って読んでくれい!お金がない?それじゃ近くの図書館で借りてくれぃ!かなりの確率で図書館の審査から外されそうだけど。
 大学の社会学コーナーじゃこの本が山積みになってて、大学教授の”まっとうな”社会学の本がホコリかぶって化石のごとく相変わらず動かないんだろーね。