ビジネスとしての作家・評論家

a2c_sato2005-01-21

日曜日に渋谷の文教堂で購入。ちなみにこの店は昨年10月に開店した新しいお店で、若者の街渋谷らしく、積極的に本を出した芸能人のサイン会を催してたりしてます。最近流行のカフェも設けてますが、なんとリフレクソロジーのお店まで中にあるってんだから。
http://www.bunkyodo.co.jp/store/shibuya.html
お店案内が長くなってしまった。
「世間のウソ」(日垣隆新潮新書
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31479336
例によってオイラのフェイバリット作家。日垣氏が世間に喧伝されるウソを斬りまくってます。
前作の「現代日本の問題集」(講談社現代新書)と同じく、氏が開いているメルマガを加筆修正したもので、12月の年末ジャンボの宝くじまで言及しています。
中国で起こった「赤ちゃん身売り事件」は新聞ではベタ記事だったものを、「なぜ中国で赤ん坊の身売りが起こるのか」「なぜ親は子供をみすみすお金に換えて身売りブローカーに引き渡すのか」「なぜ中国政府が世界にニュースを発信するほど、重要問題として扱っているのか」という視点から、ニュースの本質をえぐり出します。目からウロコとはこういうことなのね。

最後の章「他国支配のウソ」では冷静な日垣氏がいままでになくアツく筆を執っており、アメリカを「殺戮者」、CIAを「世界最大のテロリスト集団」とまで断じて言わしめています。イラク戦争終結宣言後、自らのメルマガ読者希望者を連れてイラクに入国してたってんだから、筆がふるうのもよくわかる。

有料メルマガで読者から直接購読料をとり、そのメルマガを加筆修正・編集して単行本化し、印税収入を得る。うーむすばらしき「売文生活」(←このタイトルで単行本出すんだってさ)