アメリカの大いなる影「年次改革要望書」

a2c_sato2005-01-29

 図ボラ午前ののち、商店街の肉屋で牛すじ肉をゲット。夜な夜な仕込みました。
 駅前ブックオフで買ったものを読了!
「拒否できない日本」(関岡英之・文春新書)
 http://7andy.yahoo.co.jp/books/detail?accd=31363371
 著者は、たまたま中国での建築家連盟の世界大会に出席し、そこで建築家の資格制度を国際的に統一することが決められた場面に出くわした。日本とアメリカで取り交わされる「年次改革要望書」。しかしそれは実は内政干渉ともいえるほどのものであり、日本はそれに従っているというのが現状なのだそうだ。
 確かにグーグルで「年次改革要望書」で検索すると、はじめにアメリカ大使館のホームページに飛びます。
 http://japan.usembassy.gov/j/p/tpj-j20041020-50.html
 日本語でも内容は読めるようになっております。
 しかし日本のマスコミはこの状況を報道することもなく、どちらかというと思慮なく「改革」と叫んでるだけじゃなかろうかねえ。
 国際会計や司法制度改革など、アメリカを基準にした制度が続々と日本でも繰り広げられようとしているのは、決して偶然ではないということなのだ。

 話しのはじめは、陰謀説的な大きすぎるテーマかなと思ったが。しかしそれに負けない視点の斬新さがこの本のウリ。
 アメリカ対ドイツやフランスとの比較や法体系の形成経緯にも話が深まるところが、ただのアジテーションでなく、テーマを深く知る事ができるいいところ。
 グローバルスタンダードだと騒ぐのでなく、何がグローバルスタンダードなのか、何故それが必要とされるのかを考えなくては。