怒りたいけどどうやって怒ったらいいかわからない人、必読!

a2c_sato2005-03-13

 友人に雑誌を送るのに、クロネコヤマトメール便発信初体験!
 http://www.kuronekoyamato.co.jp/mail/mail.html
 冊子小包とだいたい同額。いちばんの強みはセブンイレブンで24時間365日対応してくれるところでしょう。(ちなみにオイラの最寄りの駅間には3軒もセブンイレブンがあります。多すぎ!)

 金曜日に駅前ブックオフで購入、50円割引券つかって300円ナリ。
 「怒りの方法」(辛淑玉岩波書店
 http://7andy.yahoo.co.jp/books/detail?accd=31376308 
 著者は名前からわかるように在日朝鮮人で、日本でも講演会などを多くこなす人材コンサルタント。「しんすご」さんと読みます。
 広告代理店・人材コンサルタントという経歴を生かし、日本人が下手だといわれている表現方法、特に「怒り」について、具体的な方法を交えながら。怒りも表現方法の一つだとすれば、これによって生活を豊かにできる部分も多いでしょう。
 しかし、怒りの方法もさることながら、氏の壮絶な半生のほうがすさまじく、野次馬ながら興味を持ってしまう。在日朝鮮人ゆえにいわれなき差別を受け、儒教文化により女性蔑視の家庭教育を受ける。こんな人生送っていればこそ、怒りの表現方法も多様で、上手にコントロールできるんでしょう。逆に言えば、多様な人生を経験してなければ、怒りの感情さえ出す事は難しいということか。若者が怒ることが「キレる」とみなされるのも無理はない。
 冷めた空気、倦怠感、ひいては絶望感が蔓延する世の中に、怒りというスパイスをふりかけることで、社会が少しでも変わればという氏の主張には、いわゆる「弱者」の視点に満ちており、共感できる部分はたくさんあります。
 岩波書店という出版社の肌色・性格が理解できたというのも、正直、一つの収穫かな。