個人の戦争体験こそ、真に戦争について正面から捉えられる。
神保町、岩波ホールに映画を見に行きました。
「父と暮せば」
http://www.iwanami-hall.com/
井上ひさし原作。もともと戯曲だけあって、登場人物はたったの3人。なんなら2人でもいいくらい。
舞台は1948年広島。粗末な家に住む、美津江(宮沢りえ)と父(原田芳雄)。彼女は図書館に勤めており、そこで青年(浅野忠信)と知り合う。青年について美津江と父とが会話を交わしていく・・・
すごくシンプルながら、戦争の悲惨さを個人レベルで見せれくれます。実は父が・・・というのが映画が始まってからなんとなくわかってしまうところが、なんだかニクい。戦争を語り継ぐということがどれだけ大切な事なのかを、伝えてくれます。「となり町戦争」と同じく、爆弾も血も出てこない、戦争映画。
こういう細微をみせる映画でしか、日本映画は注目されないのかなー。
このあとはゴスペルのコンサート見に行きました。無料のヤツ。