買うか買われるか、企業買収時代を知る一冊。

a2c_sato2005-11-01

 これまた、福岡から東京に戻る飛行機の中で読みました。
「あなたの会社は狙われている?」(池上彰講談社
 http://7andy.yahoo.co.jp/books/detail?accd=31527841
 今年3月にライブドアニッポン放送株取得問題を受けて、緊急刊行された本です。
 著者はNHK「週刊こどもニュース」の元キャスター、ひいては記者だっただけあって、ライブドア事件からM&A(企業買収)、ひいては株式会社とは何か、を親切丁寧に説明してくれます。
 いちばん目からウロコだったのが、IT企業が「儲かりそうな会社を買う会社」と断じている点。ポータルサイトファイナンスや野球球団経営をしていてもいまいちピンとこなかったんだけど、この言葉は簡潔で的を射ているよ。
 彼らはマスコミや球団や優良企業を買ったあと、どうするんでしょうか。

 しかし放送局、「公共の電波」の話で氏の所属していたNHKに触れていない、てことにケチをつけるのは野暮ですかいね?