グーグルの「検索」が世界を変える「ザ サーチ」

a2c_sato2006-05-31

半年前に刊行された本で、ずーっと気になってたけど読めてませんでしたが、ようやっと会社で買って読了!
ザ・サーチ グーグルが世界を変えた」(ジョン・バッデル著・日経BP社)
http://7andy.yahoo.co.jp/books/detail?accd=31624330

グーグルを中心に、「検索」はどのように進化していったかをしるした本です。
グーグルの絶対的な広告収入システムと、それによる圧倒的な研究開発費用の投入っぷりがわかります。

今回の「目からウロコ」は、グーグルといえども、ビジネスモデルは昔からあったのものを引用したものだった、という事実。

グーグルが開発した検索アルゴリズムに「ページランク」という仕組みがあります。要するに、ある言葉を検索した時に、言葉の量でなく、そのページがどれだけ他にリンクを貼られたか、によるというもの。
実はこれって、研究論文の優劣を決めるシステムと同じってことなんですよ!

学術論文の信用は、その論文が発表された時でなく、その後いかに他の論文に、その論文が引用されているかに依るのです。引用されればされただけ、また権威ある人に引用されたらばそれだけ、その論文が信用できるものだと証明するものなのです。

この仕組みって、グーグルのページランクと同じなんですよ。
これを機械化し、しかも広告による付加価値によって、現在のグーグルの天下がある、ということなのですね。

世界最高最先端のウェブ検索技術も、概念は昔からあったものと同じってのは驚きでした。


今後「検索」は「捜索」になる傾向にあるようですね。