首輪銀行強盗殺人事件 その2

2003年の首輪爆弾銀行強盗事件で起訴されたのは、女性だった。
マージョリー・ディール・アームストロングという58歳の女性。

まずはこう思うだろう。なぜこれほど起訴までに時間がかかったのか。
このマージョリー、実はは別件で逮捕され、20年の刑期の受刑中なのであった。

その罪とは、内縁の夫をショットガンで殺害して、大型冷凍庫でその死体を保存し、その死体を粉砕しようとして逮捕されたという、映画さながらの異常人格者なのである。
ブライアンの事件と関連性が見当たらず、獄中であったので、起訴まで時間がかかったのだ。


で、このマージョリーと銀行強盗事件との関連であるが、実はこのマージョリーが夫を殺害した理由が、銀行強盗計画を考えてことがバレてしまい、殺害した、という可能性が出てきたのだ。マージョリー1984年にも同様に内縁の夫を殺害していた。当時は夫が虐待で止むに止まれず殺害した、ということで、法廷では無罪が言い渡されていたが、こちらも何かの謀略があったのではないかと再調査を始めた。

ブライアンとの関連はともかく、マージョリーが銀行強盗を企んだ理由とは何なのか。その動機を警察が問うと、マージョリーが供述したこの動機がまた人間の想像を越える恐ろしい計画なのだ。
このマージョリーの家は裕福であり、父親は相当の資産持ち。この父親の財産を手に入れようと、遺産目当てで殺害するために、父親を殺害する殺し屋を雇うために銀行強盗を計画した、と供述してるという。まるで映画以上の血も涙もない冷血漢(漢「おとこ」ではないが。しかも、少しまわりくどいし)


マージョリーの弁護士は言ったらしい
「んなわけねーだろ!」(納得。)
また「だいたいこの女性がそんな精巧な首輪爆弾をつくれるはずがない」との弁。


確かにそうだ。
そのため弁護士は弁護士で自主的にブライアン事件とマージョリーの身辺を調べたところ、何とまた別の犯人と目される人物を俎上にあげた。

その人物とは?!


以下つづく。